常磐線最終はアムステルダムの地下鉄

故あって常磐線終電車(上り)に乗ってみたんだが(乗らざるをえなかったんだが)、ペプシの缶が飲みのこしを垂らしながら床を転げているわ、靴をはいたままの若造が椅子に横になっていたり、ウーロン茶のペットボトルが椅子に捨ててあったり、お菓子の食べかすが椅子の隙間に汚く散らかっていたりで、こりゃ民度の低い路線と思われかねないと思った。乗ってくる人たちはそんな怖そうじゃなかったけど。牛久で降りた女子高生はちょっと目で追ってしまった。
ちょうど「本」の10月号を読んでいたのだ。原武史つくばエクスプレスとバスについて書いていて面白かった。特に結論までの論の太さが。それと町田康の日記は妄想と現実がぐらぐらしてて、なんか面白い。『告白』ねえ、読まなきゃねえ。石原千秋が新連載はじめました。漱石研究の際にいろいろ読んできた明治大正の「雑本」による文化研究エッセイ。前口上で偽善的な記述がありちょっと鼻についた。あと「肩の力を抜いてる」のはいいが、やたら編集者の名前とか出して業界的になっているのには辟易。肝心の本論のほうはまあまあだったのでいいけど。『メディアの支配者』(下)読んでうつらうつらしてたら上野に着いた。