2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

きみはファイブミニのCMを見たか

夕方には雨は止んだ。雨といえば相合傘。荷風のようにさらっとやりすごす生き方がいい。できれば。 眠いことこの上ない。頭の中で除夜の鐘がなっているような、ごおーんという感じでくらくらしてる。 そういえば昨日、早稲田の生協に立ち寄ったら、橋川文三…

あまり意味のない調べもの

昼に渋谷。道玄坂上でカレー。そのあと道玄坂下の純喫茶でお茶。渋谷には意外と「喫茶店」が残っている。センター街にもじつはある。雨はパラパラ霧雨級。 仕事という名の用事があって川崎のほうに小田急線で行く。仕事という名の用事を済ませ、新宿、高田馬…

ナカメの夕べ

夜、中目黒で集まり。赤ワインを気持ちよく飲みすぎる。 後輩K君が日本人の給仕にイタリア語で話しかけてておもしろい。

無防備に言葉を投げかけるテク

ナラタージュの感想に感想をいただいた。ずるい男の書き方に「そうそう」と既視感をおぼえたのは紋切り型だからではなくてリアルだったから。紋切り型とリアルってよく考えれば正反対の概念だなあ。それはともかく、明らかに媚態、うまい言い訳、そして作中…

最近の訃報より(奥崎謙三、長新太、中山恒明)

卓球の愛ちゃんが中国のニュースキャスター(村上世彰に似てた)の質問に中国語ですらすら答えていた。すごいな。いつのまにそんなこなれた娘に。画面切り替わってNHKのスタジオ。堀尾正明は尾上松緑に似てる。 「ゆきゆきて、神軍」の奥崎謙三が死んでい…

ナンシーづいてるこのごろ

ここんところナンシー関「テレビ消灯時間」づいている。 電車の中で読むと笑っちゃうのでつらい。山本文郎の項とか、原千晶の項とか笑う。98〜99年は原千晶に2度ほど言及してる。そういうのもおもしろい。あと黒柳徹子が松原千明がゲストの折、10秒ほどの…

ほしのあきを見てから寝る

この日だったか忘れたけど、山手線がエビ様だらけになっていた。キャンキャンの蛯原友里のほうだけど。市川由衣に似た感じで写ってる写真があった。媚媚である。言葉は悪いがやらせてくれそうな感じの、何と言うか、下品さが(ってこの表現のほうが下品だが…

ずるい男たち――島本理生『ナラタージュ』

本の腰巻には「二十歳の恋」とか「究極の恋」とか惹句が並んでいる。それをさわやかな青春小説のことと読み間違えてはいけないということだった。甘かった。ずいぶんとずっしりと残る小説だった。というのも最後が意外にも重々しいのである。重々しいってい…

小沢昭一の随談、小三治「甲府い」/島本理生『ナラタージュ』

前日、吉祥寺の成文堂で買った島本理生『ナラタージュ』をずーーっと読む。夕方まで。 ところで吉祥寺の「ムンタージ」というカレー屋さんはおいしかった。夕方、思い立って末広亭。お目当ては小沢昭一と小三治。 タイガー&ドラゴン効果、というよりは小沢…

ビールとカレーで暑気払い

吉祥寺のほう。 成文堂で佐藤優『国家の罠』、島本理生『ナラタージュ』。 せっかくなので井の頭公園へ抜ける路地の「ムンタージ」というカレー屋さん。 インドのビール(キングフィッシャービール)、エッグカレー。おいしかった。

〈純粋テレビ〉としての「お台場明石城」

いま一番素直に笑って見ているテレビ番組は「お台場明石城」。 ディレクターが企画をプレゼンし、プロデューサーや編成に審査され、番組化されるまで(されないまで)のプロセスをそのまま見せている。若いひとがどんな企画を出すのか、そしてどんな企画なら…

桜桃忌だった

昼はおじさん一人激怒させ、乗ったタクシーの対応がひどかったのでその会社にクレーム電話をかけるという、ささくれだった日曜日。 拝島のほうへ向かうJR車内でも、ドアから顔を出そうとした子供に「何やってるの、何考えてるの?」と何度も同じフレーズで…

品川心中の後編

未明に帰ってきてしまったので一日中眠い。電車の中で寝、タクシーの中で寝。 そのせいか夜中に眼が冴えてる。「タイガー&ドラゴン」の「品川心中の回」を観る。品川心中の後編があるというのが気になって、『落語手帖』をパラパラ。海に落とされた金蔵が仕…

小さん誤算

6代目小さんは三語楼とな。びっくりしたのなんの。三語楼とはまた無言にならざるを得ない。小三治が固辞、小さんの誤算。(ワーズワース詩集より)

『成熟と喪失』の既知感について/木村カエラと千代田線/島本理生のまっとうさ/中戸川吉二

江藤淳『成熟と喪失』。後半部を一気に読む。論の最終局面になって庄野潤三の『夕べの雲』が俎上に乗るんだが、このあたりから俄然目が冴えてきて面白かった。友人Uが若い頃の庄野潤三はスリリングだ、みたいなことを言ってたのをよく憶えてるんだが、そう…

オペレッタのような人生がいい

6月はこれで最後の休みだと出征のごとき気分になりきそんな人生最後の一日気分の一日は雨。 それでも池袋ロサ会館で「オペレッタ狸御殿」観る。 ゲテモノ。キッチュ。 「ツィゴイネルワイゼン」もそうだったけど、鈴木清順の撮るありふれた自然の風景ってど…

小島なおとQJを勝手にフィーチャー

小島なおの短歌について書きそびれていた。 小島なおはかわいいのだが、お母さん(小島ゆかり)もきれいな人だ。 角川短歌賞受賞作「乱反射」より。・エタノールの化学式書く先生の白衣にとどく青葉のかげり ・海亀が重たきまぶた閉じるごと二つ雫のコンタク…

追悼読書 倉橋由美子『あたりまえのこと』

倉橋由美子が亡くなった。とはいえ、小説を読んだことがないのである。「聖少女」、「スミヤキストQの冒険」さえも。こんなんでなりたい職業につけるのか私。 電車の中で『あたりまえのこと』(朝日文庫)をパラパラ。エッセイ。 「純文学」の項には「純文…

ジェイムズ・アンソール展

庭園美術館にてアンソール展。執念で行く。 ベルギーの世紀末画家。印象派風タッチでの習作もあるが、メインは幽霊やキリストや骸骨が出てくる画。伊藤忠太の妖怪画みたいに、またはウォーリーを探せのように、群衆の中に変な妖怪が潜んでいる。あるいは死神…

続・ぼんやりしている日々

夕方、ついエクセルシオールカフェで寝てしまう。寝てばっかの生活ではないのに、まるで寝ているように生きている。夢の中で日常。今朝の朝日新聞は1面トップが「文学賞異変」という見出しのもので、びっくりする(いろんな意味で)。選考委員が作家ではな…

なんだかぼんやりしている日々

時の記念日だったのか。腕時計はいつもどおり、10分ほど早く進んだままだ。 起きると小島なおの「乱反射」のコピーが寝床の下に散乱してる。読みながら寝てしまったらしい。夜、会合があって、そのあと流れて飲んで(意外とたくさんしゃべっている自分がい…

忘れっぽい

竹田篤司さん(たけだ・あつし=元明治大教授)は3日、膵臓(すいぞう)がんで死去、70歳。葬儀は近親者のみで営まれ、24日午後1時から東京都千代田区神田駿河台1の1の明治大学リバティタワー23階紫紺の間で「偲(しの)ぶ会」を開く。喪主は妻美…

ミリオンダラー・ベイビー/東京ダービー

頭がずっと痛くて寝汗もかいていて、おでこに冷えピタ貼り、パンシロン飲んで横になる。 昼過ぎに電話したりして少しよくなって、昨日から計画していたどおりにクリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」を観にいく(渋谷)。一番後ろの端っこ…

私小説的なものを求め始めているわたし

江藤淳『成熟と喪失』を読み始める。 渋谷で島尾敏雄『死の棘』『「死の棘」日記』買う。 渋谷でジンギスカン食べ、いいだけ飲んでいたら4時近くなっている。ギムレットが効いたのか部屋に到着するなり倒れる。

匿名コラム讃

東京新聞の「大波小波」は文壇事情をバッサリとやる匿名コラムで、それはそれは歴史のあるコラムである。いつも楽しみにしている。文体が斎藤美奈子チックだったりするときがあったりするが、意図的にやっているだけなのかもしれない。匿名なので知りようが…

「おはよう茨城」は結構テンションの高い番組だった

夜中に舞い込んできた仕事のために明け方まで格闘。気がつくと「おはよう茨城」のウラでナベツネと中曽根が「時事放談」してたりするありさま。 前日の晩にT君から電話が来たが、昨年の角川短歌賞を受賞した小島なおのかわいさについて話をすることができな…

両国駅前ドトール

両国のブックオフで井狩春男『返品のない月曜日』(ちくま文庫)購入。ものすごい夕立ちのなかレストラン河村でポークソテーを食べ(ちょっと荷風な気分なのだが、いかんせん仕事中の身。ビールは控える)両国駅で時間をつぶす。 両国駅前ドトール。中国人留…

ハニカミ/オリエンタルランド/クールビズ

話を聞くにつけ、やっぱり花田家は抱擁家族なのである。それはそれとして、TBS金曜11時の「ハニカミ」を最近よく見る。見ようと思ってないけど、ちょうどこの時間帯に帰ってくることが多いのである。以前は「タモリ倶楽部」のために早く帰ってくること…

中野の田中小実昌な立ち食いそば屋

故あって西船橋から中野まで東西一直線な移動をしてしまった。おなかがすいたので立ち食いそばを食べる。ちくわ天そば300円。ふと、カウンターごしにおやじを見ると田中小実昌がそこにいた。おぼろげな視線でちくわ天をめんつゆの中に泳がせている。ニッ…

酔っぱらった馬の時間

「酔っぱらった馬の時間」というイラン映画を観たのだった。途中寝たので見直す。イランの雪景色にびっくりする。世界は広いし、知らないことばかりである。悲惨とも言い切れないし、でも決して明るくないし。不思議な気持ちになる風景的映画。6月になって…