忘れっぽい

竹田篤司さん(たけだ・あつし=元明治大教授)は3日、膵臓(すいぞう)がんで死去、70歳。葬儀は近親者のみで営まれ、24日午後1時から東京都千代田区神田駿河台1の1の明治大学リバティタワー23階紫紺の間で「偲(しの)ぶ会」を開く。喪主は妻美智代さん。
フランス哲学、近代日本思想が専門。著書に「物語『京都学派』」など。 (朝日新聞

「物語『京都学派』」(中公叢書)は面白かった。けど、今になってどんな話だったか思い返せない。九鬼周造は京都学派の系譜に入るんだったか。下っていくと久野収につながるんだったか。
最近忘れっぽいのだ。
今日も映画の話をしていて、出てこなかった言葉は以下のとおり。

市川春代山中貞雄清水宏、狂つた一頁、西河克己

あと最近スクリーンで観た映画(昨日の「ミリオンダラー・ベイビー」の前)も思い出せなかった。(「サイドウェイ」だった)

井狩春男『返品のない月曜日』読了。あとがきで題名の意味がわかった。
取次という仕事についてもさることながら、1984年の「浅田彰という事件」についての本でもある。ニューアカブームの祖、浅田彰が世に出るきっかけが「誤植」だったとは…。このへんが面白かった。人文書から何らかのブームが生まれることといえば、最近は東浩紀か(浅田彰自身が「『構造と力』はもう過ぎ去った」みたいなこと言ってたけど)とはいえ、むかし「AERA」の表紙飾ったくらいで、ブームとは言いがたいしなあ。(「AERA」表紙に東浩紀をみつけた在りし日の私は父親に「この名前知ってたほうがいいよ!」などと興奮気味に言ったものだが、父はそんなこと忘れているだろう)