2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「メゾン・ド・ヒミコ」の傷を「愛についてのキンゼイレポート」で癒す

渋谷シネマライズには行列ができているのである。犬童一心の最新作「メゾン・ド・ヒミコ」はここでしか公開されていないから。13時40分の回に入場できなければ、16時30分の回にまわされるのだが、それでは18時半の約束に支障が出るので困る。とにかく、並ん…

夏は、ウェーベルン

サントリーホール、都響の「新ウィーン楽派」演奏会。 シェーンベルクの「ワルツ」(日本初演)、ウェーベルンの「カンタータ」「眼の光」、ベルク「バイオリン協奏曲」、リスト作曲ウェーベルン編曲「労働者の合唱」、エルンスト・クルシェネク「交響的悲歌…

くるりと京急

くるり、といっても岸田繁ということになるのだが、電車とは切っても切り離せないバンドなわけである。岸田は「レイルマガジン」に連載を持っていた(最近あの雑誌を見かけない。どうしたのだろう)し(英国地下鉄発達史を紐解いたり、かなり力の入っていた…

107年ぶりの復活

桃月庵白酒という名前が寄席で復活する。三遊亭円朝の兄がこの名前だったらしい。どんな噺家だったのか皆目見当がつかない。五街道喜助から桃月庵白酒。こう、あとかたもなく名前が変わるってのはどんな気持ちになるものなんだろう。部署異動とかそんなレベ…

選挙小説/小島なお新作/成瀬「女の中にいる他人」

解散前に買っておいた真保裕一『ダイスを転がせ』を読み始めるのだが、なかなか調子が出てこない。舞台が選挙に移るまでが腰が重いのと、主人公の友人が選挙にでる動機が今ひとつピンとこない。ホリエモンみたいに興味本位で出てみる、という動機のほうがお…

宇都宮の晩餐

昼、ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』を読む。柳瀬尚紀の新訳である。登場人物名の「翻訳」についてあとがきで触れているが、なるほど柳瀬チックな試みである。『西遊記』よろしく、途中に「詩」が出てくるんだけど、これまた柳瀬脚韻教授は昨…

川崎敬三の困った顔

ハチクロが映画化とな。嵐の桜井が主演で、はぐみの役は蒼井優。加瀬亮というのも出る。加瀬亮、堤義明に似てないか。深夜のアニメは視聴率4%取ってるとか。巨人戦が5%だから、もうちょっとで巨人戦はハチクロに負けるのではないか。ハチクロは主題歌が…

江川源氏

朝、アマゾンから荷物が届く。江川達也の源氏物語7巻と松本清張原作、和田勉演出の「中央流沙」DVD。江川源氏をパラパラやるけど、それほどエロなシーンはなさげ。それはそれでがっかり。大塚ひかりとの対談が収録されてたりはする。 夜、千駄ヶ谷。Hさ…

うまいものは高い

鰻をY先生を囲みながら。まあいいお店なのであれなのだが、白焼含めおいしうございまして、でもやっぱりいいお値段(人数もいたし)。しかもカード使えなくて銀行に走ったりした。給仕のおばさんがあまりに石橋蓮二に似てて怖かった。2軒目でも楽しくお酒…

ペログリ新党

田中康夫がキター。また珍奇なパフォーマンスで「ニッポンッ!」とかはやし立ててる。(あの、ニッポン! ってやって手をあげるとき、荒井広幸だけ身長の絶対値がちがうので、一寸法師としての存在意義は十二分に伝わってきて可笑しくも哀しい)細川の殿様が…

クロスオーバーイレブン奇跡の復活

NHK−FMが静かに復活させた「クロスオーバーイレブン」。あまりに静か過ぎる復活なので最初の二日間は聞き逃してしまった。15日から19日まで夏の限定復活だったんだが、友人のIさんは「挿話の脚本が鈴木光司なのにがっかり」していた。津嘉山正種は…

中華料理屋におけるタンメンの立ち位置

と、東海林さだおみたいな話題なのだが、故あって埼玉県北本市に行った帰りに「ラーメン十勝」という店ののれんをくぐる。メニューにたたずむ「タンメン」の文字。ラーメンが何種類か並んだあとに「タンメン 750円」。注文すると野菜たっぷりのしょうゆラ…

「まつりごとなんだからフェスティバルなわけじゃないですかぁ」

とはホリエモンだが、しかしこの総選挙はおもちゃだ。いっそ各局選挙特番もバラエティ仕掛けにすればいいのに。首のすわらない亀井静香の映像のリミックスとか流しながら。マドンナ刺客も玉が尽きてきたのかどんどん劣化してるし。バラエティと報道の融合………

そういえばピーター・ジェニングス

アメリカにはキャスターのビッグ・スリーがいたのだが、ABCのピ−ター・ジェニングスが8月7日肺がんで死去。ABCの「World News Tonight」のキャスター。CBSの「Evening News」担当のダン・ラザー、CBSの「Nigh…

ありえない逆転こそ甲子園的

昼間ぼーっとテレビをつけたら駒大苫小牧が鳴門工業と戦ってる。7回の猛攻であっという間に打者は一巡し、6点差(たしかそう)を一気にひっくり返した。こういう試合こそ、甲子園的だなあと思う。夜、H先生とこちら側何人かで渋谷の天麩羅屋。もともと饒…

永田町→歌舞伎座 小泉的火曜日

昼、日本橋でT先生と会食。文学賞の歴史を研究する会でも作りたいもんですね、という話で盛り上がる。そのあと永田町界隈をお散歩。でも選挙前だから誰もいないに等しい。自民党の受付のおねいちゃんはかわいいひとばっかりなので何なんだろうと思う。永田…

この日何の日気になる日

佐藤卓己『8月15日の神話』を読みはじめる。確かに、8月15日とは「中途半端」な記念日なのだ。玉音放送放送記念日、くらいのものなのだ。ポツダム宣言受諾は前日の14日。降伏文書調印は9月2日。1955年、つまり戦後10年から朝日新聞が終戦特…

ひさしぶりに橋本治ヒット

昔よく『広告批評』の巻頭随筆「ああでもなく、こうでもなく」を読んでいたものだ。橋本治。『文学界』9月号は落語特集。小谷野敦のエッセイもよかったが、橋本治の源氏物語お笑い論は面白かった。「末摘花」論というか、源氏が読みたくなる文章だった。な…

いとうせいこうとタモリの関係

クイックジャパンの最新号は矢沢あい特集。S先生はいずれ矢沢あいについても論じてくれると期待する。それはともかく、西島大介の漫画「マンガっち」で佐々木敦がSFCで「ポップメディア史」教えており、しかもゲストにくるりの岸田繁、菊池成孔、青山真…

職業は世界陸上

織田裕二である。なんか取材のときの映像とか見てると、やたら男の選手の胴体とかさわってないか。まあ、ねえ。そういうことなんだろうけどさ。 FMは外で立っているときの友。森山直太朗の番組(アニメソングに厳しい森山)とキムタクのかっこいい番組(キ…

庄野潤三『夕べの雲』、角田光代『空中庭園』

ゲーゲー。苦しい朝だ朝だよ。実存主義。 実存主義を確かめて、落ち着いたのか、またすんごい寝てしまった。庄野潤三『夕べの雲』読了。角田光代『空中庭園』とあわせ読みしてみたのだった。

銀座のお寿司

そんな身分じゃございませんが、銀座のお寿司をご馳走になったりして。日本酒もいただいたりして。これがきいたんでしょうな、四軒目をでたら看板(ゴールデン街は小さな看板がそこかしこにあるのであぶない)にぶつかったりしている。なのに五軒目行くって…

欧州歴訪

2日から9日までヨーロッパを巡った。 8/2(火) テッサとカエラに似た女 朝6時の特急で成田空港に行かなきゃならないのに、4時までワーワーやっていたので、あぶないところだった。海外旅行の飛行機逃しなんて泣くに泣けない。でも帰宅して、ふと寝てい…

武居俊樹『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』を読んだのだ

実は赤塚不二夫は小学生のとき結構読んでいた。といっても、武居氏が担当していた「少年サンデー」時代のそれではなく、もちろん週刊文春の「ギャグゲリラ」でもなく、「コミックボンボン」に連載されていた赤塚作品。あれは「おそ松くん」だったのだろうか…