川崎敬三の困った顔

ハチクロが映画化とな。嵐の桜井が主演で、はぐみの役は蒼井優加瀬亮というのも出る。加瀬亮堤義明に似てないか。深夜のアニメは視聴率4%取ってるとか。巨人戦が5%だから、もうちょっとで巨人戦はハチクロに負けるのではないか。ハチクロは主題歌がYUKIで挿入歌にSPITZをかけ、終わりの歌がスネオヘアー(なはず)。清原のいない巨人戦よりキャストは豪華なのだ。なのだ、というのもなんだが。しかし、なんでこう普通の時間帯でなく深夜アニメが多いのだろう。後輩のM君に聞いてみた。「深夜アニメはDVD化して販売することがありきなんです。ハチクロにせよ藍より青しにせよ、製作会社が安い深夜枠ごとテレビ局から買ってしまい、アピールのためにも作品を放送しているのです」。へー。

佐藤卓己『8月15日の神話』読了。日本史教科書を徹底比較して、「8月15日」が「つくられてゆく」検証は圧倒。途中たるいんだが、第三章で疾走感が出てくる。
台風に興奮する木村太郎を確認してから、焼き鳥屋で夕飯をすませ、「中央流沙」を見る。「商務省」の巨大汚職事件に巻き込まれるノンキャリア職員の無力。キャリアの尊大。いやあ、キャリア局長の佐藤慶と商務省に入り浸る弁護士、加藤嘉のツーショットにはのけぞる。濃すぎるぞ。ギラギラである。このツーショットだけでも買った甲斐がある。加藤嘉は「砂の器」でハンセン病の父親役をやった俳優。日本屈指の怪優と聞く。いやはや今回も。しかし、主人公役の川崎敬三って映画でも見たことなくて、はじめて画面で見たんだが、常に困った顔してる。フジの須田アナほど極端な困り顔じゃなく、小市民が普通に生きてゆくうえでの「はああ」というのを体現してる感じである。内藤武敏角野卓造に似ているなあと思っていたら、角野卓造も若い新聞記者役で出てる。髪の毛ふさふさ時代である。