筒井筒〜

つりかわ【吊革・釣革】 
月光の市電軋みて釣革に両掌纏かれしわれの磔刑 塚本邦雄
磔になるのが嫌で終電前の一本を見送った。その間ホームで読んだのは、山村修『花のほかには松ばかり』(檜書店)。謡曲ガイドの本。これ、面白い。「井筒」の話をパラパラと。
平田オリザの「ソウル市民」鑑賞。明日は「ソウル市民1919」に。

院生と間違われた

大学のシンポジウムに参加。途中中抜けして青山まで脱走し、昼ごはん(通りすがりで入った割にはよいカフェ。奈良美智な店)を食べ、読まなければならない小説をざっと半分ほど読み(これがあきれるほどつまらん)、また参加。なかなか興味深くて得るものも大きかった。帰り際院生に間違われて声をかけられる。なんかうれしい。
岩波現代短歌辞典を毎日開こうと決めた。毎日と決めると負担か。ま、今日はランダムに開いたら「童話」「遠し」といった歌語の頁だった。

眠られぬ母のためわが誦む童話母の眠りし後王子死す 岡井隆

底冷えや今日も離婚の話題です

めざにゅ〜」観てたら「今日も離婚の話題です」ってアナウンサーが。日刊スポーツ、坂本龍一矢野顕子離婚。「めざましテレビ」を今日もまた。軽部真一、痩せた。病気なのかな。男おばさんにもつらいことがあるのかな。
堀江の実質的な裁判が終わったそうな。ニュース画像で必ずうつる法廷内の映像、派手な頭がいつも映るがあれ、阿曽山大噴火でしょう。裁判傍聴記をウェブ連載してるけど、面白い。・・・どうもこのところ床屋政談みたいなことばかり書いている。

広瀬香美(40)

あれ大沢たかお広瀬香美って結婚してたんだ。サンスポが今朝一面で離婚を報じてる。そうですか。というか、広瀬香美が40歳であることにニュース価値があった。よく分からないけど火曜日の「めざましテレビ」を見る率が高い。さっきも「ほんと火曜」というコーナーを目にしてしまった。中野美奈子の声がよくない。風邪でも引いたか。そういえば風邪で休んでたらしい。それに少し太ったみたいだ。中野美奈子と言えばミス慶応で、ミス慶応といえば青木裕子で、今やAV出演疑惑のSFC学生と相場が決まっている。週刊現代もポストも取り上げてた。現代のほうは2ページでやや前段が冗漫。しかしフラッシュがAVパッケージを目線処理してたのに対し、ポスト現代はそのままのせてた。へええ、という容貌だった。高レベルなんじゃないか。ポストは特に読むべきものもなく(驚いたことに重松清の新連載小説がはじまっていた)現代もそれほど飛ばさず(「受動喫煙は子供のガン発症率を低下させる」というポストの記事を叩くという、週刊文春における週刊朝日叩きみたいなことやってた。あとは「キス病」とかいう変な病気の記事。長谷川櫂久保田万太郎の句)。ああ、本仮屋ユイカの写真集はどうなんだろうか。 ドリームパスポートがJC2着。今回は鞍上が岩田康誠。岩田、最近いい。岩田と松岡正海。松岡、アイルランドに修行に行ってから凄い活躍だ。このまえスポニチだったか松岡を特集してて、中学の野球部時代の1コ上に「純情きらり」で達彦さんやってた福士誠冶がいたんだそうな。ちょっと面白かった。ドリームパスポートはいいなあ。

中央大学吹奏楽部

昨日朝早かったので水道橋の喫茶店スポニチを読んだらリア・ディゾンがセクシーサンタになってた。朝から興奮。同じ紙面にミス慶応の話題も。スポニチ以外は直接触れていなかったがスポニチは「最終選考に残った一人はAV出演疑惑が取り沙汰されて辞退」と載せていた。なんでも、美濃浬(みのうかいり)(元 夕樹ミチル)と酷似してるのだそうだ。ミスキャンパスの人たちってなんでこう、人をむらむらさせるのだろうか。
今朝の産経新聞で「WILL」の広告が載っていて「石原慎太郎 市川昭介君へ」とでっかく見出しが載っていたので、え、慎太郎は市川昭介とそんなに盟友だったのか、凄い追悼文だな、とびっくりしていたら、市川昭介でなくて中川昭一だった。このまえ中川昭一、「最近は非核四原則になってる。つくらず、もたず、もちこませず、かたらせず」と皮肉ってたが、この点で中川昭一には首肯する。語らせず、の風潮は核保有がどうだということとは別次元で、語ることを封殺することはどうよと思う。語ることをしない=無思考のまま自動的に判断を委ねる流れがとても心配なこと。
ジャパンカップ・ダート。ファンファーレが乱れに乱れた。音がひっくり返ったりして。生演奏は中央大学吹奏楽部。ここ、結構うまかったんじゃなかったっけ、と調べたら、今年はコンクール東京大会で銅賞だった。ファンファーレが乱れると波乱という自分だけの法則がある。勝ったのはアロンダイト(前走は1600万下の銀蹄ステークス1着だもんなあ)。一番人気のシーキングダイヤが2着。思ったより波乱でもなかった。中途半端な土曜日の午後。

四捨五入すれば三十路の帰り道

14歳の母」の生瀬勝久(元・槍魔栗三助)はとてもいい。そして山口沙弥加がいい。なんかこの人、修行したんだっけ? 以前本谷有希子の「遭難、」で昔「高校教師」でいびつな生徒の役やってた反町孝冶(だっけ)が格段に幅が広くなっていて、あら、と思ったことがあったが、この人は文学座できっちり演技の勉強したそうな。
それはそうとして、そうか仮名垣魯文展に行ったのはいつだったか。よい展覧会だった。なんて面白い人なんだろうと分かる催しだった。戸越は国文学研究所まで行った甲斐あり。
五反田団の「さようなら僕の名声」という舞台も見た。これは三島賞候補になった岡田利規じゃなくて、なんだっけ忘れた・・・前田司郎だ。その人の主宰する劇団の舞台なわけだけれども、私演劇を目指したそうで、そうなんだという内容。小島信夫風味、といえば褒めすぎだな。
庄司沙矢香のブラームスのバイオリン協奏曲をNHKホールにて。これも良かったが、ボーン・ウィリアムズの第5番もよかった。というか、これ、シベリウスに捧ぐ曲らしい。北欧と英国の間にある、北海、だっけ、ああいう寒い感じがかっこいい曲。
柳家喜多八、よい。中野で聴いた「鈴ヶ森」が逸品。
エリザベス女王杯カワカミプリンセス降着伝説を目の当たりにした日曜日を越えて、柳家さん喬の「八五郎出世」などなど落語三昧、歌舞伎座にて「先代萩」通しを鑑賞、「父親たちの星条旗」がそれほどでもなかった(とはいえ戦争描写には震える)。三谷幸喜「エキストラ」は伊東四朗角野卓造コンビを堪能。佐藤B作は(パンフレットでの三谷幸喜発言のとおり)劇団主宰としてはすごいところがあるんだろうけど、役者としてはどうなんだろうかと考えさせられる作品だった。先代萩の「竹の間」の最後は一人、また一人と人物が舞台から消えていって、最後は悪役八汐(仁左衛門)と善玉沖の井(三津五郎)の二人が対峙するのだが、これがかっこよかった。一人一人消えて、主要な人物が対峙して言葉を交わす幕引き、これは三谷幸喜の「バッドニュース★グッドタイミング」の最後を思い出した。
それにしても歌舞伎の決め台詞を、声色を使って一度はどこかで使ってみたい。まあ日常会話で使うと危険が伴う。戸板康二『すばらしいセリフ』という本を買った。面白そう。

高額納税者大塚範一の視線

帰ってきたら「めざましテレビ」である。「ほんと火曜」というスポーツ界の話題を伝えるコーナーでフィギュアの澤山璃奈が取り上げられていて、「実は東レのキャンペンガールもやっているんです〜!」とのこと。大塚愛みたいにかわいいの。VTR中、水着の彼女が登場。大塚範一「うほほ」。Vが終わって大塚範一「先日スポーツ紙の芸能欄に東レキャンペンガールとして出ていた、あの方ですよね〜、まさに才色兼備ッ」。

そんなことはどうでもよかった。最近手にとった本にジャン・ジャック・ルソーが立て続けに出てきた。気になるのではまるかもしれない。橋川文三ナショナリズム』と武富健治鈴木先生』。立て続けというのはあるもので、日曜日はひるめしを中野のラーメン「青葉」で夜は歌舞伎町の台湾料理「青葉」で食べた。その日の天皇賞ダイワメジャー安藤勝己が優勝。アメリカでは安藤美姫が復活優勝。

そういうこともあるということだが、高校の必修漏れ問題って何なんだろう。朝日がリードして報道しているようだけど(偽装請負問題にしても朝日が最近「物語」を作ってる気がしてならない)いまいちぴんとこない。受験勉強シフトのために世界史はやらないからー、みたいなことを高校のとき言われた気はするけど。これで4単位なかったのかな。世界史Bの教科書はいちおう去年くらいに買った。まだ読んでない。