夏は、ウェーベルン

サントリーホール都響の「新ウィーン楽派」演奏会。
シェーンベルクの「ワルツ」(日本初演)、ウェーベルンの「カンタータ」「眼の光」、ベルク「バイオリン協奏曲」、リスト作曲ウェーベルン編曲「労働者の合唱」、エルンスト・クルシェネク「交響的悲歌」。
カンタータ」は音がやたらに少ないので涼しい。
「労働者の歌」は前半の締めだったのだが、歌詞を読んで笑え、歌を聴いて笑うというかんじ。元気が充満する歌だったので(♪ナントカコントカッ、ホイ! みたいなノリなのである)着メロにしたいぐらいだ。後に合流したN先生は「あれは田植え歌の類だね」と言っていて、アハハと思う。同じく合流したSさんは「どうせだったらもうちょっとドイツ語を何とかしてほしかったよね」と辛め。日本初演だって。いいもの聴いた(笑)。
バイオリン協奏曲は神尾真由子というソリスト。協奏曲というわりには結構弾いている。Sさんからみてもなかなかの難曲をこなしていたとのこと(Sさんはプレイヤーなので耳は確か)。N先生しきりに「ベルクはかっこいいな」と感激していたが、協奏曲といいながら、オケとバイオリンが乖離している感じがなんとも表現主義ってわけか。
そんな談義を赤坂近くの居酒屋でし、Sさんと別れたあと千代田線赤坂駅までN先生と歩き、N先生と別れ、一つ木通りの立ち飲み屋で黒糖焼酎を一杯飲んで帰宅。