小沢昭一の随談、小三治「甲府い」/島本理生『ナラタージュ』

前日、吉祥寺の成文堂で買った島本理生ナラタージュ』をずーーっと読む。夕方まで。
ところで吉祥寺の「ムンタージ」というカレー屋さんはおいしかった。

夕方、思い立って末広亭。お目当ては小沢昭一小三治
タイガー&ドラゴン効果、というよりは小沢昭一的効果な層がぎっしり。通路も立ち見で満杯。中入り後に入ったが、こんなに大入りだとは。平日なのに。
ビールを買おうとしたら「アルコールはないです」とのこと。末広亭は結構行儀がいいんですな。

燕路 泥棒の噺。声がニュースとかで加工されてる甲高い声みたい
勝丸 曲芸。失敗をフォローする芸が達者。
扇遊 権助芝居、だと思う。田舎者が忠臣蔵やる噺。
小沢昭一 今日は志ん生師匠の話を…とずいずいずいっと随談。志ん生が隠した本が橘屋円鏡(これであってるのか)の速記本だったとか、馬生の蕎麦屋に寄せたエッセイの朗読とか、自分が志ん生の役をやった芝居のパネルを見せたり、ハーモニカで高校三年生やったり。文藝春秋から出てる「落語無頼」という本があるというのだが、気になる。
正楽 大相撲はともかく、魂の入れ換えというよくわかんない題を出されてて困ってた。
小三治 小さんが小沢昭一の話芸を(タクシーのラジオ?)で聞いて小三治に言うともなく「これが現代落語だ」とつぶやいたという話をさらーっとして、「甲府い」。笑うところがそんなになくて「聴かせ」型の噺。初めて聴いた。人情噺っぽい。ハッピーな噺なので帰りがいい気分。

末広亭の近くの台湾屋台でtさんと久闊を叙す。24日には小沢昭一文楽の話するとか。
空心菜炒めおいしい。
ナラタージュ』夜中に読み終わる。感想はまた。