三谷幸喜らしからぬ三谷幸喜作品

なにわバタフライ」観る。思っていたより笑いのシーンが少なく、代わりに結構涙腺を刺激されてしまう。それにしても、「いない」ものを強く「いる」ように感じさせる方法になるほどなあ、と思った。このあたりが、思いもよらず心動かされるところだったんだけど。三谷幸喜は群像の関係性に重点をおいてきたけど、今回も一人芝居とはいえ、やはり関係性に重点をおいていて、だけど笑いとは少し距離をおいた感じがあり、「らしからぬ」作品だと思った。気持ちのいい芝居。

「いいとも特大号」のものまね。
北陽・虻川の壇ふみに笑い転げる。あと、山口智充の尾藤イサオは顔が中上健次のほうに似ていて、ひっそりうけた。