たのしき将棋観戦記事

また読売新聞なわけだが、このまえの渡辺明が新竜王になった竜王戦の観戦記事を柳瀬尚紀が書いていて、すこぶる面白い。記事の後の(柳瀬尚紀)という署名がレア感があって読んで得した気持ちにさえなる。いや、これはまるで新聞小説のようで、棋譜とか駒の動きようなんかは分からないんだけど、読んでしまう。森内竜王の睫毛に注目した「円潤の睫毛」という回は、フル回転する棋士の頭脳を棋士鮮明な睫毛の動きで言い表している。猫のにこげを愛でる氏ならではで、にこにこしてしまう。
正月に山崎善生『将棋の子』を読んだのもあって、将棋に反応できるようになってきた。