酔っ払ったまんま演ったというNHKの生放送音源が聴いてみたい

古今亭志ん生『びんぼう自慢』読了。ああ面白かったー。大震災の直後、近くの酒屋で酒飲んでるし、満州ウォッカ6瓶飲み干して死に切れなかったり、超豪華な顔ぶれだけ口先で言ってギャラだけ先にもらっといて地方公演すっぽかしたり、何度笑ったことか。ステテコの円遊が生まれた所の近所に住んでいて遊び仲間だったとか、4代目小さんが…とか、円生てのは満州行くってんでもお国のためにと言うんだが、あたしはただ酒がのめるってんで…という辺りとか、志ん生をしてやはり円朝は「大師匠」なんだなあと思ってみたり。円遊を、大震災を、2・26を、東京2度目の大空襲を、過ごした時代として語っているのが面白くて。めちゃくちゃな生き方で、でも来し方を語っていて素直に笑わせてくれるっていうのは、これは凄い。巨人のパーティーで高座の途中に倒れちゃう話は、このインタビュー時はまだだったのか話してない。文藝春秋に載った「飲まば焼酎、死なば卒中」にその辺の経緯が書いてあるんだけど。志ん生ってえと、アー、ウー、というイメージしかなかったんだけど、これではいかん。本を読んで聴きたいと思った。