池袋昼席の愉悦

久しぶりに寄席へ。池袋演芸場マギー隆司のやる気ない適当な(そのように見せている)、正統な「マギー」系の芸風にやっぱり笑ってしまう。でも見ていると、ああやっぱり池袋のお客さんというのはほかの寄席と違う反応なんだろうなあ、と思ったり。
志ん輔「井戸の茶碗」。昔、教育テレビでよく見た師匠。
小太郎は、イモ侍がワーワー変な歌を歌ってる話。なんていうやつなのか知らない。
さん喬「大仏餅」。さん喬は初めて聴く。開口一番「あしたは節分なんでここでも豆を配るんですが…入場料というもんがいるので…」とぶつぶつ言っているのがかなりおかしかった。そんなこんなで大仏餅に入っていて、聞かされた。餅をのどに詰まらせて目が開くところが、よかったー。聞き入った。
トリは喬太郎。「すみれ荘201号」。「森昌子が薬物中毒で倒れる?」のニュースの話をしたらほとんどのお客さんが知らなくて場内騒然。で七之助の話で、落語会でも大きな名前の襲名がありますんで、いっ平あたりに誰か殴ってもらって、という話。アハハハ。「今日は前座さんからずーっと古典できたのに、俺をトリにするとこうなっちゃうんだよ〜ん」てなことを噺の中で言うんだもんなあ。落語の中に落語(オチケン)が出てくるっていうのはまさに、メタな感じで新しいにおい。とはいえ「すみれ荘」が出来てからずいぶん時は経っているんだよねえ。

夜「オペラ座の怪人」見に行くが、疲れているのか寝てしまった。悔しい。

渋谷ブックファーストで「日本の珍々踏切」(東邦出版)、「日本将棋用語事典」(東京堂出版)、「美術手帖」2004年12月号を買う。
探してもなかったので「ちんちんふみきり、という本を探してるんですが」、とレジの女の子に言わざるを得なかったんだけど、なぜか「ちんちん」で一呼吸置いてしまったことがたとえ意図的であったとはいえ悔やまれる。