山陽新聞讃

tanimurizm2005-03-06


せっかくなので石田えり
似てないかしらねええ。

用があって岡山県倉敷市
帰りの新幹線で、コロッケをつまみながらご当地新聞「山陽新聞」を。
「短歌時評」の欄で大島史洋が『永井陽子全歌集』について書いている。


べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊


ああこの歌。
そうだ、永井陽子ねえ。なんて思っていたら5年も前に亡くなっていたとは。
このコラムでは永井陽子の歌の音楽性について書いていて、そうだそうだと納得することしきり。


あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ


これもきれいだなあ。
「あはれしづかな」というデコボコなはじまりは、好きな歌である


スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学


という永田和宏のを連想させる。
思わず全歌集買おうかなと思わせる、よいコラムでした。

音楽を観る

以前買ったハインティク指揮ベルリンフィルの「マーラー 交響曲第1番」DVDを観る。
演奏会に行くのもそうだけど、音楽は見るとまた楽しい。
そんなわけで、今度はラトル指揮同じくベルリンフィルの「マーラー5番」DVDを購入。
どうしてマーラーにこだわるのかと言うと、派手だから。
大規模なんである、マーラーは。
で、実は探しているのがハンマーが出てくるやつ。
打楽器として、でっかい木槌を使うのは何番だったか。
それがわからないままマーラーDVDをさすらう若人なのである。
購入した5番でもハンマーは出てこなかった。一度でいいからハンマー奏者になってみたい。
ピストル奏者は一度やったことがあるんだけど。
このDVDにはトーマス・アデスという作曲家の「アサイラ」という曲も入ってる。
これが意外な拾い物でよかった。
まさに観る音楽。ピアノの蓋をバタンと閉じて音を出したり、ティンパニーの胴体の部分を叩いたり、空き缶をスティックで叩いてみたり、ウォーターゴングが出てきたり。
満足。