山陽新聞讃
せっかくなので石田えり。
似てないかしらねええ。
用があって岡山県倉敷市。
帰りの新幹線で、コロッケをつまみながらご当地新聞「山陽新聞」を。
「短歌時評」の欄で大島史洋が『永井陽子全歌集』について書いている。
べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊
ああこの歌。
そうだ、永井陽子ねえ。なんて思っていたら5年も前に亡くなっていたとは。
このコラムでは永井陽子の歌の音楽性について書いていて、そうだそうだと納得することしきり。
あはれしづかな東洋の春ガリレオの望遠鏡にはなびらながれ
これもきれいだなあ。
「あはれしづかな」というデコボコなはじまりは、好きな歌である
スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学
という永田和宏のを連想させる。
思わず全歌集買おうかなと思わせる、よいコラムでした。
音楽を観る
以前買ったハインティク指揮ベルリンフィルの「マーラー 交響曲第1番」DVDを観る。
演奏会に行くのもそうだけど、音楽は見るとまた楽しい。
そんなわけで、今度はラトル指揮同じくベルリンフィルの「マーラー5番」DVDを購入。
どうしてマーラーにこだわるのかと言うと、派手だから。
大規模なんである、マーラーは。
で、実は探しているのがハンマーが出てくるやつ。
打楽器として、でっかい木槌を使うのは何番だったか。
それがわからないままマーラーDVDをさすらう若人なのである。
購入した5番でもハンマーは出てこなかった。一度でいいからハンマー奏者になってみたい。
ピストル奏者は一度やったことがあるんだけど。
このDVDにはトーマス・アデスという作曲家の「アサイラ」という曲も入ってる。
これが意外な拾い物でよかった。
まさに観る音楽。ピアノの蓋をバタンと閉じて音を出したり、ティンパニーの胴体の部分を叩いたり、空き缶をスティックで叩いてみたり、ウォーターゴングが出てきたり。
満足。