20世紀少年

杜の都マンガ喫茶に入り、ふと浦沢直樹の「20世紀少年」を読み始める。面白すぎる。1時間に3冊のペース(これは遅いのかどうか分からない)で12巻まで読む。連載が始まったときに雑誌で第一回だけパラッと読んで、ノスタルジックな話なのかなととんでもない勘違いをしてから読んでなかった自分が恥ずかしい。寝食を忘れて読む読む読む。夕方小腹がすいたので適当にピザトーストを頼んだら、厚切りトーストにチーズたっぷりの喫茶店のピザが来たのでうれしびっくり。これがうまくて感動。杜の都マンガ喫茶侮れず。
読んでて怖かったのは描かれてるのがどこかで見聞きしたよな、すぐそばにあるような要素に満ちていること。そしてそれが、つまり今いる社会の現実がこういうふうに進んでいったらどうなる、というシュミレーションになっているから怖い。冒険譚でありつつそれにとどまらない劇なのであり。劇といっても対岸の劇じゃすまされない感じがあるのだけど。とにかく仲間たちが集まり参じて闘う、というそれこそ「少年」のときにわくわくしていた物語の要素と、へえ社会の裏側にはこんなことがあるんだ、なんて少し分かっている「大人」の時分の興味関心が見事に組み合わさって昇華されていて読ませるのである。
夜中、1時過ぎになってどうしても読みたくなったので残りの13〜18巻までをまたマンガ喫茶に行って読む。
興奮して眠気もなく、はじめて体験するカプセルホテルで風呂に浸かったあとしばし仮眠。