高群逸枝『娘巡礼記』

ちびちび読んで読了した。新聞に連載したことであっという間にカリスマ巡礼ガールになった高群逸枝は四国へ向かう道すがらや帰国後の九州でやたらにありがたがられたり、サインを求められたりする。熱心な追っかけがいたり、これは巡礼記に書かれていないが彼女が婚約したと報じられたとき神戸の青年が自殺ということもあったらしい。巡礼するにつれてだんだん疲れきっていく筆致がなかなか重たい。
アメリカの番組でスターの娘二人が(たしかシルベスタ・スタローンの娘とか)が田舎に滞在して社会勉強する(ウルルン滞在記の常識ない娘バージョンってところか)番組が人気らしいんだが、日本の女子を四国巡礼の旅に出す平成版「娘巡礼記」はいかがか。