星野智幸『アルカロイド・ラヴァーズ』の印象

岐阜1区の「ゆかりタン」は不倫報道を力に野田聖子を猛追している。あなおそろしや、不倫の文化力。歌壇のゆかりタンはいい歌を歌っている。

雪の夜の鍋のとんとんとんがらしハラヒリホレと舌を見せ合ふ
小島ゆかり『希望』)


星野智幸アルカロイド・ラヴァーズ』を読む。なんか植物時代(?)の主人公達が楽園でまぐわいあうところなど、「古事記」を思わせる。全体的に神話みたいな話と感じる。万物流転とかそういう。聖書の説教みたいな。善意が悪影響することもあるとか、そういう。いわば思わせぶりな小説だった。