杉村太蔵的こころ

杉村太蔵(1979〜)がお詫び会見。深刻な顔さえふざけて見えるのが彼のいいところで、もっといいかかげんに自民党に在籍して、自民党をぶっ壊してほしかったんだが妙に保身的だったりして、結局党の意向に沿って「おわび」。上からガミガミ言われたらそれまでのスタンスはなかったかのようにするほうが、楽である。あえて反抗的なキャラでいるよか、打たれる前に自分で沈んでいったほうが楽である。杉村世代あたりは自然とそういう作法が身についちゃってるので(という理由はあくまで杉村世代としての直感でしかないのだが)、目立つのは気持ちいいと思いつつも、妙に保身的だったりする。どこか無鉄砲になりきれない若さなのである。
今回の揚げ足とり的なバッシングで杉村は世論の不気味さを実感したろうが、しかしこの世論も困ったもんだと思う。無鉄砲にさせておけばよいものを。そうすれば政治家のアラがぼろぼろぼろぼろ、杉村太蔵的こころのなすがままに口をついて出、政治の膿が図らずも露出したろうに。BMW買うの簡単なくらい、歳費ってたくさんもらえちゃうんですよね。とか言いそうだし。若気の至りがもたらすチャンスの芽をつんでしまった世論の責任など省みられることなどないのだろうが。そういう意味でホリエモンとの比較論はできると思うがまだどこの週刊誌も触れていない。