岩田さゆり「best friend」/岸田国士「屋上庭園・動員挿話」

よく考えたら、「新語・流行語大賞」なので、流行ってなくてもいいのか。でもこの新語がいい、なんて判断はどうやってするというのか。やっぱり新語は人口に膾炙してなんぼだと思うので、やっぱり流行してついつい口から出てしまうくらいになってないとだめだと思う。「MOTTAINAI」といっている人、みたことないよ。

岩田さゆりの写真集、書泉ブックマートで買い、開く。2ページにまたがっている大きな写真はかえって魅力をそいでる。小さく薄く写したほうが、岩田さゆりが際立つ気がした。そんな写真もいろいろあってよかった。青空はあんまり似合わないんだな、と発見。ちょっと暗めの場所がよく似合う。色の白さに参ってしまう。

日曜日。新国立劇場の小劇場で、岸田国士「屋上庭園・動員挿話」。岸田戯曲は以前、文学座のアトリエでもみたが、短篇の妙味といいますかね、いいのである。今回のは期待していなかったほうの「動員挿話」がよかった。演出もなんかよかった。演出は深津敦史。岸田賞のひと。
会場内で岸田展やってた。岸田今日子のむかしのかわいさよ。岸田国士もまたかっこいいたたずまい。文学座、なわけだが、杉村春子中村伸郎徳川夢声が同じステージに並んでる(演出は久保田万太郎)、芝居が何だったか忘れちゃったけど(「牛山ホテル」?)その写真にはずんでしまう。