前川國男展/3丁目/紅白/正月

晦日はどうしても紅白になってしまう。そんな様式美に身を任せる年の暮れ。今日の朝刊では視聴率が8年ぶり微増とか。オープニングの細川たかしが意外によかったのと、エロ歌姫が歌っているときにインサートされたアリスの堀内の秋葉的男性の演技が堂に入っていたのが勝因かと。

時は逆行し、晦日
東京駅ステーションギャラリーで「前川國男」展。前川國男の「ひさし」は上野の東京芸術劇場で有名な、丸みを帯びて反り返っているあれだが、人が集められるようにということらしい。願いとしては。戦後復興のプレハブ集合住宅やら銀座のアイスクリーム屋やら、丹下健三の「近寄りがたさ」とは違う仕事群であった。新宿の紀伊国屋書店本店にそのあと行くことになるんだが、これも前川作品。ああ、ひさしが、なるほど。

晦日には「3丁目の夕日」も見た。新宿武蔵野館。評判通り。吉岡秀隆扮する茶川竜之介が「おまえとは赤の他人なんだからな。縁もゆかりもないんだからな」と口癖のように言うわけだが、テレビのある家に近所のみんなが集まったり、集団就職の子をあたたかくもてなしたり、そんな「赤の他人」たちが仲良く楽しく暮らしていた時代への憧憬にほろりとさせられるんである。堀北真希はしかし、いろんな役をこなすのう。

今日の未明にラーメン屋のテレビで変な集団舞踊のような、舞台のようなものが流れていたんだが、さして気にもとめずみそラーメンをすすっていたんだが、今朝改めてテレビ欄を見たら、どうやらNHK教育でやってた「コンドルズ」の公演だったらしい。あー見逃したり見逃したりー。さらに昨日は歌舞伎座の生中継をも教育はやっていたらしい。ガーン。