グランドステージ池袋

雪降りすぎだと思う。

木曜だったか池袋昼席に行った。これが荒れていてさすが池袋という感じだった。扇橋が漫談でずるずると20分ばかしやったあと(これが小三治との思い出から、お囃子が染之助染太郎だった寄席に円蔵と遅刻して小さんにげんこつ食らった話とか、ずるずるとすごかった。楽屋のネタ帖には「たわごと」と書かれたらしい)、世津子の手品が6分くらい(「扇橋師匠『ろくろ首』やるって言ってたのに〜」って笑ってた)。そのあとの花緑が悲惨。出てきて20秒ほどで、最前列の60すぎのオヤジにいきなり「真面目にやってくださいね」と大声で言われてた。かなり動揺して、途中で入ってくる客いじりで何とか体勢を立て直そうとするものの、ぐだぐだで終わり。スリリングな一席だった。アンチ花緑なんだろうか、あのおじさん。小三治がトリなので中入り後は立ち見が出てた。その小三治は「お茶汲み」。起伏の特にない話なのでちょっと退屈した。

あとは「時効警察」が面白いなと思ったのと(三木聡の小ネタを放置するやりかたにどうしてもはまってしまう=シティボーイズ然り)、原克『悪魔の発明と大衆操作』をちょっと読んだ(火葬炉の発明をドイツと日本を例にしてメディア論的にものしたもの。ゲーテ海野十三の邂逅)のと、山本周五郎の「裏の木戸は開いている」を読んだということがここ最近のことか。