ポルトガルの制服

堀北真希である。カステラという写真集を出したのである。ボタンとかカルタとかポッピンとかでも写真集の名前はよかったのであろうが、カステラときた。カステラの中には水着姿のものもあるのだが、やはりポルトガルの女子制服を着て写っているところである。ポルトガルの女子高の制服は日本のそれと変わらない。しゃれたものだ。さすが安土桃山ポルトガル堀北真希はそれをうつろに着こなして、女子高生の物憂げな表情の構造を妄想させるに十分な機能をはたしている。それとともに堀北真希の女優オーラはたとえば映画の舞台挨拶で「ぶわっと」出ていて、夏帆とかのそれとはレベルが違った。もう女優として完成してきた感。さすれば長澤まさみのそれと同じで、畏友U君との意見の一致をはたすことになる。

そういえば、歌舞伎を二夜連続で見た。三谷幸喜の「決闘 高田馬場」と串田和美演出の「東海道四谷怪談(南番)」。前者は歌舞伎的な大げさ感がないので(とはいえ三谷的緻密さはないのだけれど)いつものPARCO演劇を見ている感じ。いい意味で。三谷幸喜作品でここまでカタルシスのあるものはなかったように思ったので、心から拍手した。後者はオーソドックスな歌舞伎を踏襲しているので、大げささにじわがはしる。怪談であることにエンタテインメントの比重をおいている演出なので、「芝居小屋に見に来て楽しかった」というかんじ。テレビ中継では味わえないものもたくさんあってお得感があった。大向こうからの掛け声があんまりなくてその日は寂しかったけど。

プレイボーイはほしのあき。最近ほしのあきは水着を着ていても裸に見えてきた。