藤田嗣治展に行ったが

混みすぎ。にわかフジタファンめ、と毒づきたくもなる。「きのこカットのお客様は入場料半額」とかすればいいのに。かなり客にとってはリスキーだけど。乳白色が見ものなんだろうが、まあそれはそうと、我ら(畏友達とツアーを組んで行ったのだ)は着目点を多少ずらしつつ鑑賞である。「ライオンを囲む男女」とかなんとかいう画はでかいのだが、ブリーフのますらをを、またぐらの下から覗く女性や、皮をかぶったますらをとか、けつのほうで指を絡めあっている男女とか、そういうものに反応する。あと、フジタ初期はどんどんモデルからヘアが消えてゆく。見所は戦争画だ。「アッツ島粉砕」。これは本物を見ると、かなりすごい。教科書で見たことがあったが、ハハア、アメリカ兵がこんな風に描かれてたのか。フジタ後期(ほんとうはそんな区分ないのだが)はカラフル。猫とかたくさん。洗礼が晩年なのでそのあたりから宗教画も手掛ける。自分が出てくる宗教画。
とはいえ、混みすぎだ。