シンガポールよいとこ

シンガポールクランジ競馬場で行われた「シンガポール航空国際C」(国際GⅠ)を北海道営競馬所属のコスモバルクが勝ったわけである。コスモバルクって3歳馬の時は強そうだったのだが、ダービーあたりから、やっぱりボロが出てきたのかなとふと思ってしまったり、オグリやハイセイコーにはなれないわな、と考えてしまったりする走りだった。いきなり菊花賞の後ジャパンカップで2着に入ったりする奇矯さはあったが、それはあくまで奇矯であって、実力とは違うものだと思わされた。その後も2ケタ着順が続くし、今年は日経賞で大負けして天皇賞に出ることすらかなわなかった。それが吉と出たのか何なのか、シンガポールで勝ってしまうんだが、そのへんもちょっとよく分からない馬だ。騎手の五十嵐冬樹が勝った瞬間、馬の上で「フォー」と時代錯誤な雄叫びをあげたあたりも、ちょっとコスモバルクな感じである。オーナーが現地ではなく、東京のホテルで報せを聞いたあたりもコスモバルク宝塚記念に出るそうだが、どうだろう。ひとつ下がディープインパクト世代なわけで、その辺りのシブさもコスモバルクなんだな。
村上世彰シンガポールに拠点を置くと。日本の喧騒にさようならってことか。シンガポールってそんなにいいところなのか。タバコをポイ捨てしたら罰金の国って認識しかないのはそろそろまずいってことだな。そうえいえばポイ捨て禁止のマークが入ったTシャツを、シンガポールに行った家族が買ってきてくれたことがあった。たしかに着心地のいいものだった。