間宮兄弟

森田芳光監督といえばリアルバースデーである。ダービー2着馬だったはず。あと深津里絵が"パソコン通信〟をする映画「ハル」が意外とよいらしい。松田優作の「それから」もある。
小学館は文藝の映画化サイクルをもう完成させた感があり、この出版不況の中セーフティネットを広げたかんじ。じゃあ作品のほうはどうよということである。県庁の星とか観てないからなんともいえないんだが。ああ、セカチューは観た。で、江国香織の『間宮兄弟』も小学館だったのか。
思ったとおりの可もなく不可もなく感で胸いっぱい。とくに2時間くらいやるほどのものでもないと思うんだが、話の内容は。この兄弟の気持ち悪いほどの仲のよさの訳はなんなんだろうと思うことは野暮でしょうかね。ビール研究員ってあんなに早く家に帰れるのか? 
TSUTAYAの制服を着た沢尻エリカは一見の価値あり。あとベッドの中でもそもそパンツをはいている沢尻エリカも一見の価値あり。沢尻の妹役であるところの北川景子の白い太腿も一見の価値あり。でもこの娘さん、かわいいときとかわいくないときがたくさんあるね。女性の浴衣シーンもしかり。兄弟の「今日の反省会」というイベントで回想シーンが出てくるんだが、それは兄弟目線のカメラワーク。それがこちらの欲望と合致することもあって、そこはよかったけど。
むかし大竹まことが言っていた「色白の女ならまだ抱ける」という言葉を何度も反芻しながら観ました。