雑誌雑覧

今週の雑誌から。「週刊ポスト」は「韓流『全自動』セックスマシーン」という最新機器を新人記者氏が体験するゆるいワイドがうけた。「週刊現代」のモノクロ最終ページに加藤編集長の一言が載っているのだが、これで長谷川櫂に触れているから驚いた。なんだと思ったら連載してるという。知らなかった。「国民的俳句一〇〇」という本にすることが前提のような連載があった。週刊誌のコラムはその編集長の嗜好がものすごくはたらいていることがままあると聞くが、これは編集長の嗜好なのか、出版部から降ってきたものなのか知らない。それはそうと今週は石田波郷を取り上げていた。そこで長谷川櫂は波郷の「切れ字」が戦前戦中の軍靴の音のようなイメージだったのではないかというようなことを述べていた。終戦後の波郷は切れ字を使わなくなった、のだそうだ。〈雁や残るものみな美しき〉も出征前の句。今朝読んだ日経かなんかで坪内稔典攝津幸彦についてコラムを書いていた。〈南国に死して御恩のみなみかぜ〉。なんか美しい句で好きなんだが、坪内稔典は少し右翼的な感じもするが、と付け加えていた。無自覚に美しさを感じることは少し怖いことかもしれない。「AERA」はワーキングプアについて特集してた。今けっこう関心を持っているので読んだ。