「綿金世代」の「綿金」をどう読めばいいのか

芥川・直木の候補作発表である。大きく取り上げていたのは毎日夕刊。「"綿金世代〟今年も」という見出しで白岩玄を特に取り上げている。ははあ、白岩君はりさたんと同学年か。それよか、阿部和重の3年ぶり4度目の候補(最初の候補作「アメリカの夜」から10年!)に心躍る。獲らせるんだろうなあ。
直木のほうについては「直木賞候補も、5人が30代。こちらも世代交代が進んでいる」とのことなんだが、その中に歴史小説の作品はない。ここが問題なわけだと思う。

読売新聞夕刊で「新恋愛論」という連載をやっているが、それよかその下段にある記事にそそられる。1/5のは「仕事/私事」というコラムに井波律子が登場している(日文研のひとで、中国文学者。いつか唐の女性漢詩人を短く評したコラムを読んで面白く感じた)し、その横には「酉年の人」という人物コラムで山口晃。(次の日は棋聖佐藤康光山口晃と同じ1969年生まれなんだなあ)

今日の神保町

永原孝道『ワードウォーズ』/柏木博『家事の政治学』(古本)
五十殿利治編『クラシックモダン』
菅野仁『ジンメル・つながりの哲学』