円楽降板と歌丸改革

時代が動く。新司会は歌丸である。歌丸大喜利司会は「座布団の量的緩和政策」といえるもので、本人も小首をかしげる答えであっても、とりあえず座布団を与える方針を貫いている。これはバーナンキよろしくインフレターゲット論者のなす業で、一定量の座布団量を目標にメンバーがそれなりの枚数の上に乗っかりながらの大喜利が見ものである。しかし、それがメンバーの答えのレベルと比例しているわけではないことに気をつけたい。座布団インフレが行き過ぎると、ただでさえ予定調和の大喜利に笑いのデフレスパイラルが起こりかねないからだ。山師的な勘で座布団を支配して長年「笑点」の位置を保った円楽はグリーンスパンによく喩えられる。バーナンキである歌丸の舵取りに今後目が離せない。