猫村さん/古井由吉「中山坂」/ナイマン

『今日の猫村さん2』読む。重層的な物語になってきている。
畏友U君のくれた『競馬を読もう』(福武文庫)の古井由吉「中山坂」。エプソムCは東京で開催なのだが、まあそれはいいとして、日曜日に読む。短篇とはいえ、ところどころ読み返しながら。老人が若い女に枠順の色だけ教える、というところが妙に印象に残る。馬に何かを仮託するロマンがあるわけでもなく、妙にかさついた感じがどうにも印象深い作品。U君に感謝ー。
マイケル・ナイマンのコンサート。後ろに座っていた若い衆が「打ち込みでもわかんなくね」と休憩時間に感想をもらしていたが、そうであって、刻むミニマリズムのリズムがかっこいい。トロンボーンがんばってた。蜷川幸雄演出、坂手洋二脚本、ナイマン音楽という結構凄いミュージカル「エレンディラ」が延期(実質中止か? 新潮「TEMPO」で真相をやってくれまいか)になり、幻になりそうなエレンディラのテーマもしっかりとやってくれたが、これは正直余計で、中川晃教の唄もまずかった。